
「 価値基準を他人に預けない」
三神 れい 先生
2017/01/23
自分に自信がないという人がいます。
自信が持てないんだと言います。
自分が どういう人間かということを他人に求めます。他人からすごいねとか素晴らしいと言われないと自分は無価値な人間だと思ってしまう。
ただここで 不思議な現象が起きます。
ほとんどの場合自分を丸ごと受け止めてくれる人ではなくて、他人を否定する人、人を批判するのが好きな人に その価値判断を任せてしまうことが 多いようです。
そうなると生きていくのが非常に困難な事態に陥ります。
どういうことが起こってくるかというと生きていく上での 大事な 軸みたいなものを赤の他人に預ける、 または 自分と全く 関係ない他人の軸で 生きていくということになります。軸を預けた他人と 一生くっついて生きてい ければ満足はできなくてもそれなりに成り立つのかもしれませんがなかなかそういうわけにはいきません。
そうなると 軸を預ける相手が変わるたびに振り回されることになります。これでは人生が混乱混沌の一途をたど るばかりです。だって他人は 基本的にはあなたに対して無責任だから。
ここで一つ例え話をしてみましょう。
ずいぶん昔の話らしいのですが ある研究者が 動物実験を行ったそうです。動物実験って残酷で嫌ですよね。昔は平気で行われていたんですね。それは別として 実験用のネズミを手の中でぎゅっと握っていて。しばらくは 逃げ出そうとして暴れますよね。でもいずれ、あきらめて、おとなしくなります。 そこでそのネズミを水の中に入れます。本来そのネズミは泳げるネズミなんです。
でももう逃げられないと諦めてしまっているネズミなので2分か3分ぐらいで溺れてしまうそうです。
人間にも同じようなことが 言えるのではないかなと私は思います。
他人の判断基準で自分の価値を決めるということは怖いです。
他人に認められないと自分は無価値だ自分はダメなんだ、と思うことで本来出せる力も出せなくなってしまうことがあります。
他人に自分の人生を振り回されてしまうこともあります。
そうならないように 自分の 軸というものは手放さない でしっかり生きていくべきではないでしょうか。
